最近、ダイエットのために
近所で朝の散歩を始めました。
交通量の多い大通りではなく、
町内の人しか通らないような、
軽自動車がギリギリ通れる細い道を経由して、
木々が生い茂る土手沿いの未舗装道を歩きます。
そこは私が小学生の頃に走り回って遊んでいた場所。
道沿いの小川では、メダカやフナを捕まえたりね。
そんな思い出多い、懐かしい場所を散歩しています。
村中の細い路地を抜けると、
野坂川の堤防・安長土手があります。
そこには治水用の樹齢の長い木々があり、
鳥取市指定保存樹木にも指定されています。
子どもの頃、
私たちはそこを通称「森」と呼んでいました。


ね?
土手というより、森に近いでしょ?
願わくば、この風景が少しでも長く残ってほしい。
少年の日の思い出を消さないでほしい。
そんな感傷に浸りながら歩いていました。
と、その時です。
なんと、如何わしい成人雑誌が落ちていたのです!
しかも二冊。
完全に野生の、
如何わしい成人雑誌が落ちていたのです!!(驚嘆)
……。
オイオイ、待て待て。
今、令和やぞ?
まだ存在したんか?
スマホ全盛のこの時代に。
自然に溶け込む形で
如何わしい成人雑誌が落ちているだなんて、、
そんな昭和懐かしい文化がまだ残っていたのかッ!!
古来から続く伝統。
いや、
国の無形文化財級と言うべきか。
そんな状況に鉢合わせました。
しかも現場は、
鳥取市指定保存樹木の看板の下です。
【足元は割愛】
鳥取市が大切に保存している樹木の前で、
如何わしい成人雑誌が二冊。
なかなかの景観破壊です。
否、逆に言えば昭和の景観保存か?
私は思わず二度見しました。
学生時代なら完全にガッツポーズ案件です。
自販機のお釣り口に、
500円玉を見つけた時と同じくらいのガッツです。
しかし、私はもう51歳。
立派な大人です。経営者です。
当然、拾いません。
拾いませんが、
状況確認は一応しました。
雨に打たれた感じはない。
新物でした。(心底どうでもいい)
子どもの頃は、
この様な偶然の発見、発掘が、
身近にありふれていたよなぁ。
それはロマンとも、
冒険とも言えた。
スマホ全盛のこの時代に、
こんな成年雑誌に興味を示す少年は、
もう存在しないのかもしれない。
それでも。
大人が触ってはいけない聖域、
サンクチュアリだと思うのです。
拾うことなくこのまま、
そっとしておくべきだと思ったのです。
とまぁ、先ほどからコンプラを意識して
「如何わしい成人雑誌」だなんて、
奥歯にものが詰まったような物言いをしておりますが、
めんどくさいので単刀直入に申しますと。。
いや、やめておきましょう。
ここは会社のブログでした。
後ろ髪を引かれながらも、
5度ほど振り返りながらも、
私は正気に戻って散歩を続行しました。
するとですね。
向こうからジョギング中のおじさんが
走ってくるではありませんか!
まずい!!
あのフォーム。
あの視線。
あの無駄のない足取り。
ガッツポーズする類の輩だ。
同類の香りしかしない。
私は野生の勘で直感いたしました。
あのおじさんが“アレ”を見落とすはずがねぇ。
アイツはそんなに甘かねぇ。
拾う確率がエグすぎる。
これはヤバイ!
三宅少年の美しき思い出たちが危ない!!
思い出を守る義務が俺にはある!!!(錯乱)
私は急いで引き返しました。
赤兎馬にまたがった関羽雲長の如く引き返しました。
人生で初めてです。
「成人雑誌の安否確認」という概念を持ったのは。
うん、自分でも何を言っているのか分かりません。
現場に戻りました。
例の本は無事でした。
誰にも拾われていませんでした。
助かった!
少年の思い出は守られた!と安堵したのと同時に、
次なる問題点にも気付きます。
一難は去ったが、
第二、第三のジョギング勢力が現れるかもしれない。。
三宅少年のビューティフルメモリーは、
依然として危ういままだと気付いたのです。
。。。
ってかさ?
だいたい、なぜこんな目立つ道端にお宝が落ちてんのよ?
ドラクエで例えれば、
洞窟に入ってすぐの宝箱に、
いきなりロトの剣が入ってるようなもんよ?
普通、そこは薬草か毒けし草か、
12ゴールドあたりだろ?
お宝であるロトの剣レベルはさ、
もっと奥にあるべきやんか?
強敵が守っているとか、
隠し通路の先にあるとか、
壁を調べたら階段が出てくるとか、
そういう面倒な場所に置けよ。
なのに、
なぜこんな安易な無防備な場所に置くのか?
私は怒りさえ覚えました。
昭和の少年たちには、
もっと冒険が必要だったのです。
「え?こんな場所に!?」
その驚きこそがロマンであり、冒険です。
私は二冊の例の本を前に、
再び長考に沈みました。
木の上はどうか。
近くの神社の祠の裏あたりはどうか。
いや、むしった草をかけてカモフラージュするか。。
それともいっそ宝の地図を描くか?
「大きな杉の木から東へ3歩」
「そこから南に15歩」
「石の下を調べよ」
みたいなやつ。
などと、
2冊の成人雑誌を前に長考していたところ、
ジョギング中の女性が、
回収日を間違って出されたゴミ袋を見るような目で
私の横を通り過ぎていきました。
~完~