ご挨拶




令和7年6月2日を持ちまして、代表取締役社長・三宅広美の退任に伴い、後任としてわたくし三宅大輔が代表取締役社長に就任いたしました。
つきましては、誠に微力ではありますが社業の発展に専心努力いたす所存でございますので、旧に倍してご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
なお、三宅広美は代表取締役会長に就任し、今後とも鋭意発展に尽力いたします。
と、固い挨拶はここまでとして、少しばかり私事を書かせていただきます。
先代・三宅広美は昭和57年に独立し、みやけ工務店の礎を築きました。
借家の一間を事務所代わりに使用すると言った、立派な社屋や設備など無い、まさしく0からのスタートでありました。
経営が軌道に乗るまでに様々な困難、紆余曲折がございましたが、ご愛顧いただいたお施主様、ともに汗を流したスタッフ、協力業者様など多くの人に支えられて今日に至ります。
新代表として、改めて皆様方には厚く御礼を申し上げます。
弊社はいわゆる「地元の工務店」でして、大企業の様な大層な社訓などはございません。
良くも悪くも、昔ながらの工務店であります。
私の父親でもある先代は寡黙な男でして、熱く会社理念を語ることも無かったのですが、口では語らずとも背中で語ることは有ったかと感じております。
私が先代から受け取った教訓の一つが「家は誰の手にも届く価格帯であるべき」というものでした。
ただ安さを追求するだけじゃなく、品質も贅沢じゃなくていいから「ちょうど良い」を実現していこう!そう言った思いを家づくりを通して感じてきました。
先代が起業した頃、私共は決して裕福な家庭ではありませんでした。
住まいも古びた借家、木造平屋の2DKで家族5人暮らし。
冬場には木製サッシから隙間風が入ってくる、昨今のUa値だC値だのには程遠い住まいでした。
「生活費が苦しいなぁ。。今月から宅配牛乳はやめにしようかなぁ。。」と、母親の小声が漏れ聞こえたことも有りました。
わずか日に2本の宅配牛乳でさえ、買い控えを考えるような有様でした。
そんな環境ではありましたが、私は子どもながらに貧しいと感じたことは一度も有りませんでした。
3食をいただき、雨風をしのげるお家で、あったかい布団でぐっすり眠れる。
それだけで十分で、貧しいだなんて感じたことなどなかったのです。
立派な衣服でなくても、豪華な食事じゃなくても、ハイスペックな住宅じゃなくても、幸せを感じていたのです。
でもこれが雨風に打たれ、寒さに震えるような環境だったらどうでしょう?
たとえ立派な服を着て豪華な食事をしたとて、幸せを感じないのではないでしょうか?
昨今の物価高騰、職人・建築士不足と建設業界を取り巻く環境は厳しさを増す一方です。
それでも我々は家づくりを止めるわけにはいきません。
人間らしく生きるためには、雨風をしのぐ住宅は必須なのです。
そして住宅はお金持ちしか買えない高価な物になってはいけません。
多くの皆様に手が届く価格帯であるべきです。
我々は今後も価格にこだわります。
出来るだけ安価で品質の高い住宅を提供し続ける、それが社会的使命であり今後も守り続ける弊社の理念でもあります。
長い挨拶になりましたが、今後ともみやけ工務店社員一同、日々精進してまいります。
皆様方のいっそうのご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

